「Vault 7」で明らかになった暗号化前の盗聴

今年の3月の初めにウィキリークスは「Vault 7」というCIAの機密文書を公開しました。
ここではCIAがどのようにして監視対象者のコンピュータを盗み見るのかという具体的な方法が記されており、多くの人がその内容に驚かされました。それはコンピュータのネットワークインターフェースのファームウエアを書き換えてEFIに感染して情報を送ったり、通信アプリで暗号化がされる前に盗聴されたりします。

ここで特徴的なのは以下の2点です。

「ファームウエアを書き換えてEFIに感染する」
EFIとはコンピュータの起動時にファームウエアやOSを管理するもので、昔で言うSystem BIOSから発展してきたものです。このファームウエアやEFIというのはコンピュータのOSとは関係なくハードウエアと密接に関係した部分で通称OSの起動前に実行されます。これではOS側でいくらセキュリティ対策をとっていたとしても効果がありません。一度EFIに感染すればハードディスクを交換しても感染が続くことになるというのが恐ろしいところです。

「暗号化する前に盗聴する」
これはアプリケーションの構造に詳しくないとできませんが、今回は「ワッツアップ」などのメッセージアプリの暗号化が対象となったようです。暗号化される前にデータを盗むというのは、OSがウイルス等に感染してしまえば、簡単に実現可能ですので、OSのセキュリティ対策を万全にしておく必要があります。

CIAの場合、監視対象者をFBIなどに別件で逮捕させて、抑留されているあいだに、本人の持ち物に監視ウイルスを忍ばせるというのが、具体的な手口として紹介されています。

日本でもつい先日警察が勝手に操作対象の人物とそのまわりの人たちの所有している車にGPS発信器をつけて監視した事件で、令状なしなしの捜査が違法と裁判所が判断しました。しかし、テロ等準備罪(共謀罪)が今年中にも国会で成立しそうですし、知らない間に自分が当局の監視対象になっているという事態が起こる可能性は高まっていくでしょう。

これからは以前にも増して自分のデータは自分で守るという意識をもって、セキュリティ対策をする必要があると思います。

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よろしくお願いします。

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