オープンソースの暗号化と特許

先日、米国企業の大手66社がHTTPSの暗号化の特許を侵害していると訴えられました。このような暗号化の特許に対しての訴訟は最近では非常に珍しいものです。

というのも、ソフトウエア業界では特許による独占の否定的な考え方として、オープンソースソフトウエアが普及してきたからです。

ある会社が、特定のソフトウエア技術で特許を主張すると、それを回避するための別のソフトウエアがすぐに開発され無償で公開されるという繰り返しが行われてきました。

OSではBSDの特許問題を避けるように、Linuxが普及し、画像フォーマットのGIFの特許問題に対してPNGが生まれ普及しました。

オープンスースの暗号化を使うメリットは、公開技術であるがゆえに検証が容易で、特許侵害のリスクが比較的少なく、もし侵害があったとしても代替手段がすぐに提供されるということにあります。

ちなみに、Server-GENERALはオープンソースのecryptfsという暗号化を採用しています。

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