数年前から、政府の「働き方改革」により、テレワークの推進が盛んになってます。テレワークとは情報通信技術を利用して、時間と空間に束縛されずに仕事ができるようにすることです。昔から在宅勤務という言葉はありましたが、それはテレワークの中では一部分を表しているにすぎません。在宅に限らず、いつでも、どこでも自分の職場にすることができるのがテレワークの特徴です。
これは多くのクラウドサービスが充実してきたことにより、IT関係に限って言えば、ほとんどオフィスにいなくても仕事ができるようになってきたということがあると思います。最近では、多くの大手企業のテレワーク導入がニュースになり、つい先日も高市総務大臣がテレワーク推進企業としてヤフージャパンを視察したことも報道されています。
このようにテレワークを重要課題として推進する政府ですが、総務省からテレワークのセキュリティガイドラインを出していて、職場外での社内資料の閲覧や情報漏えい対策は、「インターネットの高速化や、暗号化等の情報セキュリティ技術の活用」により、解決できるとなっていて、女性の活躍できる社会、子育て世代の支援、労働人口の減少などの対策を急ぐ政府の切り札としての積極性が良く分かります。
テレワークを実現するために重要なのは社内でのルール作りとセキュリティ教育、そして、技術的な課題としては、重要情報の暗号化と安全な通信経路の確保がポイントとなります。
テレワークに限らず、社外でスマートフォン、タブレット、または、ノートPCなどでクラウドサービスを利用する機会は増えていると思いますので、もういちど情報セキュリティ対策を見直していただければと思います。